心の中には、いろんな負の感情が渦巻いています。それをただ感じきる訓練をしました。
私はそれを通して、ふと“感じる心”が今までマヒしていたことに気付いたのです。
人間は、“感じる心”、“考える頭”、“行動する体”のどれがなくても完全には機能しないと思います。とくに、自分の内なる指針(声)(ハイアーセルフとかスピリチュアルでは言いますが)とつながってる“感じる心”は一番人間の根幹で大事な部分だと思います。これが分からなくなると、生きているのが虚しくなり、自暴自棄になったりします。まさしく心の病の症状なんです。
考えることを優先するように、社会では教えられます。そして考えて判断して、自分の中に制限、制約をため込んでいきます。それが大きくなりすぎて、マインドの声(頭で考えてる声)で頭の中は一杯になり、ハートの声(心の声)がだんだんと聞こえなくなってしまうのです。
そして感情もハート側の声だと思います。感情を感じきる訓練をしましょう。“感じる心”を取り戻すことが、心の病を治す唯一の特効薬なんです。
“感じる心”を取り戻していくと、自然と自分に対する信頼(自信)が深まっていくことに気付くと思います。それは、自分の本当の内なる声とつながっていられるようになるからなのです。そして、生き生きと自分を生きられるようになるでしょう。
決して、心の病になったことを悲観しないでください。治った時には、痛みをわかる前以上の深い愛情が得られるのですから。
心の病がひどいときは、自分のハートの声が全く分からないかもしれません。そういう時は、頭で考えないで、判断とか持ち込まず、ひたすら自分の中にある負の感情を感じきる訓練をしてください。そうすればいつか必ず、少しでもハートの声が聞こえるようになりますから。
考える思考では、いくら本を読んでも自信がつくことはありません。また治ることもありません。よく自分に自信を持つためにはというような本が巷に溢れていますが、正解は少ないと思います。自分の心の声を“感じる心”が大きいほど自分に自信が持てるのです。よって心の病を持ってる人は治していく過程で、自分に対する自信も取り戻すことができるのです。
感情を見つめて、浄化していくときは、深い呼吸をそこに送り続けるとより良い効果が得られると思います。呼吸は命と密接に結びついていて、とても重要なものです。心の病を患ってる人は例外なく呼吸が浅いと思います。負の感情にブロックされて深い呼吸ができないのです。
子供の頃は、誰でも自分のハートの声を聴いて感じる心で生き生きとしていたではないですか。大人になるにしたがって、社会通念や自分の考えによる判断などで無意識的、集合無意識的にハートの声を制限、制約してしまうのだと思います。そのせいで生き生きと生きるのが難しくなってるのではないでしょうか。考えるマインドから感じるハートへのシフトがとても重要な事だと思います。
“感じる心”を取り戻すと自然と自分に自信が持て、しかも自然に自分に対する愛情がわいてくると思います。自分を愛しなさいという本は巷に溢れていますが、頭の中で愛そうと考えてもなかなか愛せるものではないのです。まずは“感じる心”を取り戻すことです。
愛というのは、「自分のことのように“感じる”」ということのような気がします。ということは、自分を深く愛せていない人は、自分の心や感情や体をどこか異物のように扱って“感じていない”ということかもしれません。ここから、“感じる心”というのが愛の基礎になってるということが言えるのかもしれません。